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くいしばり外来(睡眠時ブラキシズム)

睡眠中のくいしばりの要因

くいしばり外来イメージ

「朝起きるとあごや顔が疲れている」「歯科でマウスピース(スプリント)を作ったけれど、頭や肩の重だるさが続く」「これまでの治療では、なかなか改善の実感が得られなかった」

……そのようなお悩みはありませんか?

睡眠中の食いしばり(睡眠時ブラキシズム)や歯ぎしりは、ストレス社会において多くの方が抱える問題です。これは単なる「歯」の問題にとどまらず、頭や首回りの筋肉に強い緊張を引き起こし、慢性的な頭痛、首や肩のこり、顔面の痛みなど、さまざまな不調の連鎖を生み出す要因となります。
当院では、歯科治療に加え、脳神経外科およびペインクリニックの専門的知見からのアプローチを組み合わせることで、複雑な痛みや不調に対する総合的な診療をご提案します。

痛みの「背後にある要因」を見極める

食いしばりは、単なるストレスや癖だけでなく、無意識下の「生体防御反応(体を守るための反応)」として生じているケースが少なくありません。例えば、睡眠時無呼吸症候群(OSAS)や、胃食道逆流症(GERD)などが引き金となり、結果として激しい食いしばりとなって現れることがあります。
当院では、表面的な症状を和らげるだけでなく、こうした「背後にある病態」を丁寧に問診し、痛みの要因を整理することを大切にしています。

当院における「包括的な治療アプローチ」

患者さまお一人おひとりの症状に合わせて、以下の治療を一緒に考えていきます。

ハイドロリリースによる筋緊張の緩和と歯科治療のサポート
食いしばりが強い方は、エラ(咬筋)や顎の奥だけでなく、頭部から頸部にかけての筋肉全体が強く緊張し、バランスが崩れています。当院では、超音波(エコー)画像で筋肉の状態を確認しながら「ハイドロリリース」を行い、筋肉や筋膜の過緊張を和らげることで症状の軽減を目指します。また、筋肉がリラックスした自然な顎の位置を取り戻すことは、歯科医院でのスプリント作製や治療がより円滑に進むためのサポートにもつながります。
漢方薬・内服薬による全身の調整
食いしばりの背景にある交感神経の過度な緊張を和らげるため、漢方薬をはじめとする内服治療をご提案します。神経の高ぶりが強い方や、胃腸の不調が疑われる方など、患者さまの体質や随伴症状に合わせて細かく処方し、全身のバランスを整えます。
ブロック注射等を組み合わせた「痛みの悪循環」の軽減
過度な筋緊張によって慢性的な痛みが続いている場合、神経ブロック注射やハイドロリリースを組み合わせて、痛みの悪循環を和らげる治療を行います。頸部の交感神経の過度な緊張がみられる場合には「星状神経節ブロック」を選択肢の一つとして検討するなど、患者さまの状態に適した方法で神経の興奮を落ち着かせます。

食いしばり由来の痛みは原因が複雑に絡み合っていることも多く、どこに相談してよいか迷われる領域です。お一人で抱え込まず、どんな小さな症状でもまずはお気軽にご相談ください。筋肉、神経、そして全身のバランスから、「今、本当に必要な治療は何か」を一緒に探してまいります。